根まで枯らす除草剤として、ホームセンターでもよく並んでいる「タッチダウンiQ」と「ラウンドアップマックスロード」。どちらも有名な除草剤ですが、「何が違うの?」「どっちがよく効くの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、メーカーの公式情報と農林水産省の登録データをもとに、2つの違いと効果、目的に合った選び方をわかりやすく解説します。
- タッチダウンiQとラウンドアップマックスロードの成分・効果の違い
- 安いジェネリック除草剤との違いと選び方
- 効果を出すための正しい使い方と注意点
除草剤タッチダウンIQとラウンドアップの違いを一覧で比較

まずは2つの基本情報を表で比べてみましょう。
| 項目 | タッチダウンiQ | ラウンドアップマックスロード |
|---|---|---|
| メーカー | シンジェンタジャパン | 日産化学 |
| 有効成分 | グリホサートカリウム塩44.7% | グリホサートカリウム塩48.0% |
| 農薬登録 | 第22161号 | 第21766号 |
| 除草のタイプ | 非選択性・茎葉処理(根まで枯らす) | 非選択性・茎葉処理(根まで枯らす) |
| 散布後の雨 | 1時間後の雨でも効果を発揮 | 1時間後の雨でも効果を発揮 |
| 主な容量 | 500mL、1L、5L、20Lなど | 500mL、1L、5Lなど |
※シンジェンタの製品ページと農林水産省の登録情報をもとに作成。
共通点:成分の種類も「雨への強さ」も同じ
一覧で見るとわかるとおり、2つは非常によく似た除草剤です。どちらも有効成分は「グリホサートカリウム塩」で、雑草の葉や茎から吸収されて根まで枯らします。
また、どちらも散布から1時間たてば、その後に雨が降っても効果を発揮するとされています。
違い:濃度とメーカー、登録の細かい内容
主な違いは、有効成分の濃度(タッチダウンiQは44.7%、ラウンドアップマックスロードは48.0%)とメーカーです。ただし、濃度の差に合わせて登録上の使用量も決められているため、「濃度が高いほうがよく効く」と単純にはいえません。
登録内容にも細かな違いがあります。たとえばラウンドアップマックスロードには、日本芝(のしば)の中の雑草に薄めた液を塗る使い方の登録があります。芝生の中にポツポツ生えた雑草を処理したい方には、この点が選ぶ理由になります。
草野さんタッチダウンiQとラウンドアップマックスロードは、効果に大きな差はありません。「どちらが強いか」よりも、「価格」「買いやすい容量」「使いたい場所の登録があるか」で選ぶのが現実的です。
タッチダウンIQとラウンドアップの効果の違い
枯れるまでの日数
タッチダウンiQのメーカーは、効果が出るまでに一年生雑草で2~4日、多年生雑草で1~2週間かかるとしています。この間は、枯れていないように見えても草刈りをしないことが大切です。
また、タッチダウンiQは根まで枯らして約60日間雑草を抑えるとされ、スギナやツユクサ、クズ、ササ、竹などの枯れにくい雑草にも効果を発揮します。
天候に左右されにくい
ラウンドアップマックスロードは、散布後1時間で雨に強くなるほか、低温時や乾燥が続くとき、曇りの日が続くときでも効果を発揮するとされています。早春や晩秋など、気温が低い時期にも使いやすいのが特徴です。
雑草が生える前に撒いても効果はない
どちらも葉から吸収させる除草剤で、土に落ちた成分は効果を失います。タッチダウンiQのメーカーも、土壌中で不活性化するため、雑草が生える前に散布しても効果はないと注意しています。
「これから生える雑草を予防したい」場合は、土に撒くタイプの粒剤除草剤が向いています。


本当の違いは「ジェネリック除草剤」との比較


タッチダウンiQとラウンドアップマックスロードの差は小さい一方で、はっきり違いが出るのが、サンフーロンやグリホエースPROなどの「ジェネリック除草剤」との比較です。
| 項目 | タッチダウンiQ・ラウンドアップマックスロード | サンフーロン・グリホエースPRO |
|---|---|---|
| 有効成分 | グリホサートカリウム塩 | グリホサートイソプロピルアミン塩41% |
| 散布後の雨 | 約1時間で雨に強くなる | 6時間以内の雨で効果が落ちることがある |
| 価格の傾向 | 高め | 手頃 |
| 根まで枯らす効果 | あり | あり |
ジェネリックは「雨に弱い」けれど価格が手頃
ジェネリック除草剤の有効成分はグリホサートイソプロピルアミン塩で、メーカーのQ&Aでは散布後6時間以内の降雨で効果が劣ることがあるとされています。
逆にいえば、晴れの日が続くタイミングで散布できるなら、ジェネリックでも根まで枯らす効果は十分に期待できます。コストを抑えたい方には有力な選択肢です。


天気が読みにくいなら「カリウム塩」タイプ
梅雨時期や夕立の多い夏など、6時間晴れが続くか読めない時期に散布するなら、1時間で雨に強くなるタッチダウンiQやラウンドアップマックスロードが安心です。散布のやり直しが減る分、結果的に手間とコストを抑えられることもあります。
目的別のおすすめはどれ?
ここまでの内容をふまえて、目的別に整理しました。
| こんな方には | おすすめ |
|---|---|
| 雨の多い時期に確実に効かせたい | タッチダウンiQ・ラウンドアップマックスロード |
| 早春や晩秋など気温が低い時期に使いたい | ラウンドアップマックスロード |
| 芝生の中の雑草に塗って処理したい | ラウンドアップマックスロード |
| 広い面積を大容量でまとめて処理したい | タッチダウンiQ(20Lまで展開) |
| とにかく費用を抑えたい | サンフーロン・グリホエースPRO |



迷ったら「散布する日の天気」で選ぶのがおすすめです。晴れが続くならジェネリック、雨が心配ならカリウム塩タイプと考えると選びやすくなります。
効果を出すための正しい使い方


散布のタイミング
タッチダウンiQの主な散布適期は、雑草の生育期で草丈30cm以下とされています。スギナは生育の盛りを過ぎた時期や、ほかの雑草に埋もれた状態では効果が劣ることがあるため、元気に育っている時期に散布しましょう。
また、散布前に草刈りをすると葉から吸収される量が減るため、刈らずにそのまま散布するのが基本です。
家庭で使う量の目安
どちらも「〇倍に薄める」ではなく、面積あたりの薬量で使い方が決められています。駐車場や宅地などで一年生雑草に使う場合、登録内容を家庭の広さに換算すると次のようになります。
| 雑草の種類 | 10㎡あたりの原液の量 |
|---|---|
| 一年生雑草 | 約2~5ml |
| 多年生雑草 | 約5~10ml |
| スギナ | 約15~20ml |
※タッチダウンiQ・ラウンドアップマックスロードの登録内容(10aあたりの薬量)から計算した目安です。薄める水の量や作物ごとの条件は、必ず製品ラベルで確認してください。
数ml単位で量る必要があるため、目盛り付きのスポイトや計量カップがあると便利です。散布には、ムラなくかけられる噴霧器を使いましょう。
散布時の服装と安全対策
タッチダウンiQのメーカーは、使用時に農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用するよう案内しています。眼に刺激性があるため、目に入らないよう注意しましょう。
また、公園や庭園などで使う場合は、使用当日は子どもや関係のない人が立ち入らないよう配慮することとされています。
グリホサートの安全性について詳しく知りたい方は、こちらの記事で公的機関の評価をまとめています。


周りの植物にかけない
どちらも非選択性の除草剤なので、かかった植物はほとんど枯れてしまいます。メーカーも、農作物や有用植物にかかると激しい薬害を生じるため、風向きに十分注意して散布するよう注意しています。風の弱い日に、狙った雑草だけにかけるようにしましょう。
使う前に知っておきたい法律・ルール
タッチダウンiQもラウンドアップマックスロードも、農薬取締法に基づいて登録された農薬です。農林水産省は、除草剤はラベルの注意事項を守り、周辺の田畑や住宅地に飛散させないよう注意することを呼びかけています。
特に注意したいのが「グリホサートを含む農薬の総使用回数」です。タッチダウンiQとラウンドアップマックスロード、サンフーロンなどは同じグリホサートを含むため、別の商品に切り替えても使用回数は合算されます。
また、住宅地の近くで散布するときは、飛散を防ぐために必要な措置を講じるよう努めなければならないとされています。
まとめ
タッチダウンiQとラウンドアップマックスロードは、どちらもグリホサートカリウム塩を有効成分とする、根まで枯らす除草剤です。
- 成分の種類、根まで枯らす仕組み、1時間で雨に強くなる点は共通
- 違いは濃度・メーカー・容量・一部の登録内容(芝生への塗布など)
- 効果の差は小さく、価格や容量、使いたい場所で選ぶのが現実的
- 費用を抑えたいなら、晴れの日を選んでジェネリックを使う方法もある
雨の多い時期でも確実に効かせたいならタッチダウンiQかラウンドアップマックスロード、コスト重視ならサンフーロンやグリホエースPROを選ぶと、失敗しにくくなります。


