グリホエースとグリホエースproの違いは?成分・効き目・価格を比較

安くてよく効く除草剤として人気の「グリホエース」。通販で探すと「グリホエース」と「グリホエースPRO」の2種類が出てきて、どちらを買えばいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。

結論からいうと、2つの最大の違いは「農薬登録があるかどうか」です。この記事では、メーカーの公式情報と農林水産省の登録データをもとに、2つの違いと正しい使い方、似た除草剤との比べ方まで解説します。

この記事でわかること
  • グリホエースとグリホエースPROの違い(成分・登録・使える場所)
  • グリホエースPROの効果と、失敗しない希釈・散布のコツ
  • 容量の選び方と、サンフーロンなど似た除草剤との違い
目次

グリホエースとグリホエースPROの違いは「農薬登録」の有無

まずは2つの違いを表で整理します。

項目グリホエースグリホエースPRO
有効成分グリホサートイソプロピルアミン塩41%グリホサートイソプロピルアミン塩41%
農薬登録なし(非農耕地用)あり(農林水産省登録 第23938号)
除草の仕組み葉から吸収され根まで枯らす葉から吸収され根まで枯らす
公式サイトでの案内現在は掲載なし現行品として掲載

有効成分と濃度は同じ

グリホエースPROの有効成分は、グリホサートイソプロピルアミン塩41.0%の非選択性茎葉処理移行型です。旧来のグリホエースも同じグリホサートを主成分としたジェネリック除草剤で、雑草を枯らす仕組みそのものは変わりません。

「PROのほうが強い」というよりは、同じ成分に国のお墨付き(農薬登録)が加わったものと考えるとわかりやすいです。

最大の違いは「農薬として使えるかどうか」

グリホエースPROは、農林水産省の農薬登録情報提供システムで、2017年(平成29年)4月26日に登録された農薬であることが確認できます。

一方、旧来のグリホエースは農林水産省の登録がない非農耕地用の除草剤で、使える場所は宅地や駐車場、空き地などに限られていました。

これから買うならPROがおすすめ

販売元の株式会社ハートの公式サイトでは、現在グリホエースPROが主力製品として案内されています。効き目の仕組みは同じで、農薬登録によって庭木の周りでも使えることが明確になっているため、これから購入するならPROを選ぶのが安心です。

草野さん

通販で「PRO」の表記がない商品を見かけたら、パッケージに「農林水産省登録 第23938号」の記載があるかを確認しましょう。登録番号の有無で見分けられます。

グリホエースPROの効果と特徴

葉から入って根まで枯らす

公式情報によると、グリホエースPROは植物の葉や茎から吸収されて根まで枯らし、除草効果は約1週間後から徐々に現れるとされています。地上部だけを刈る草刈りと違い、根まで枯らすため再生しにくいのが特徴です。

土に落ちると効果がなくなる

グリホエースPROは根からは吸収されないため、土に落ちた薬液には除草効果がありません。メーカーのFAQでは、土の粒子に吸着して効果を失い、微生物によって分解され約30日以内に半減すると説明されています。

このため、粒剤タイプの除草剤と違って、庭木の近くでも使いやすいのがメリットです。ただし、非選択性なので庭木や草花の葉に液がかかると枯れる可能性があります。風の弱い日に、狙った雑草だけにかけるようにしましょう。

効果が出るまで時間がかかる点には注意

約1週間後から効き始めるため、即効性を求める方には物足りなく感じるかもしれません。「撒いたのに枯れない」と焦って追加散布せず、まずは1~2週間様子を見ることが大切です。

グリホエースPROの正しい使い方|希釈倍率と散布のコツ

雑草別の希釈倍率

グリホエースPROは原液を水で薄めて使います。公式の希釈倍率は次のとおりです。

対象雑草希釈倍率
一年生・多年生雑草100~200倍
ササ類・クズ25~50倍
スギナ12.5~25倍

たとえば100倍なら、水10Lに対して原液100mlです。スギナは枯れにくいため、ほかの雑草よりかなり濃いめに作る必要があります。

失敗しないための3つのポイント

公式の注意事項では、次の点が挙げられています。

  • 散布前に草刈りをしない(葉から吸収させるため、刈った直後は効かない)
  • 散布後6時間以内に雨が降ると効果が落ちる可能性がある
  • 周りの植物に飛散しないよう注意する

特に多い失敗が「草刈りをしてから撒く」ことです。刈ってしまった場合は、雑草が再び伸びて葉が茂ってから散布しましょう。

散布には噴霧器があると便利

ジョウロでも散布できますが、広い範囲や狙った雑草だけにかけたい場合は、噴霧器を使うとムラなく効率的に散布できます。除草剤専用として1台用意しておくと、ほかの薬剤と混ざる心配もありません。

草野さん

噴霧器は除草剤専用にしましょう。同じ噴霧器を殺虫剤や液肥に使い回すと、残った除草剤で大切な植物を枯らしてしまうおそれがあります。

グリホエースPROの容量の選び方

グリホエースPROは原液タイプなので、少ない量でもたくさんの散布液が作れます。100~200倍で薄める場合、作れる散布液の量の目安は次のとおりです。

容量作れる散布液(100~200倍)
500ml約50~100L
1L約100~200L
5L約500~1,000L

※スギナやササなど濃く作る雑草では、作れる量は少なくなります。

家の周り・玄関まわりなら「500ml」

スポット的に雑草を枯らしたい方や、まずは試してみたい方向けです。

庭・駐車場をしっかり除草するなら「1L」

スギナなど濃いめに作る雑草が多い場所や、年に数回散布する方にちょうどいい容量です。迷ったらこのサイズがおすすめです。

空き地・広い敷地なら「5L」

広い面積をまとめて処理したい方向けです。大容量ほど1Lあたりの価格が割安になる傾向があります。

使う前に知っておきたい法律・ルール

農薬登録のない除草剤は農作物に使えない

農林水産省は、農薬登録を受けていない除草剤を農作物等の栽培・管理に使用することは禁止されており、使用者は罰せられるとしています。旧来のグリホエースのような登録のない除草剤は、家庭菜園を含む農作物の管理には使えません。

グリホエースPROも「使える場所」が決まっている

注意したいのは、農薬登録があるグリホエースPROでも、どこでも使えるわけではないことです。農林水産省の登録情報では、適用は「樹木類」と、公園・駐車場・道路・宅地などの「樹木等」となっており、同じ場所での使用回数は年3回以内と定められています。

つまり、野菜畑や田んぼなど、適用表にない場所では使えません。家庭菜園の周りで使いたい場合は、野菜類に登録がある除草剤を選ぶ必要があります。

住宅地では飛散に配慮する

農薬を使用する者が遵守すべき基準を定める省令では、住宅地やその近くで農薬を使うときは、飛散を防ぐために必要な措置を講じるよう努めなければならないと定められています。風の強い日を避け、隣家の植物や洗濯物にかからないよう注意しましょう。

グリホエースPROと似た除草剤を比較

同じグリホサート系で人気の除草剤と比べてみましょう。

商品名有効成分雨に強くなるまで特徴
グリホエースPROグリホサートイソプロピルアミン塩41%約6時間手頃な価格のジェネリック
サンフーロングリホサートイソプロピルアミン塩41%約6時間農耕地でも使え、登録作物が豊富
ラウンドアップマックスロードグリホサートカリウム塩48%約1時間雨・低温に強い先発ブランド

家庭菜園の周りでも使いたいなら「サンフーロン」

大成農材のサンフーロンは、グリホエースPROと同じグリホサートイソプロピルアミン塩41%のジェネリック除草剤です。農林水産省から農薬登録を受けており、畑や田んぼなどの農耕地でも使える登録作物の多さが強みです。

「駐車場だけでなく、家庭菜園の周りの雑草も枯らしたい」という方には、サンフーロンのほうが使える場面が広くなります。

雨の多い時期に使うなら「ラウンドアップマックスロード」

日産化学のラウンドアップマックスロードは、有効成分にグリホサートカリウム塩を使った先発ブランドです。散布後1時間たてば、その後に雨が降っても効果を発揮するとされ、低温時や乾燥が続くときでも効果を発揮しやすいのが特徴です。

価格はジェネリックより高めですが、天気が読みにくい梅雨時期や、早春・晩秋に散布したい方には心強い選択肢です。

草野さん

迷ったら「価格重視で庭木・駐車場ならグリホエースPRO」「家庭菜園の周りならサンフーロン」「雨や寒さが心配ならラウンドアップマックスロード」と覚えておくと選びやすいです。

まとめ

グリホエースとグリホエースPROの違いは、農薬登録の有無です。有効成分はどちらも同じグリホサート41%で、葉から吸収されて根まで枯らす仕組みも変わりません。

  • これから買うなら、農薬登録があるグリホエースPROが安心
  • 希釈は一年生雑草で100~200倍、スギナは12.5~25倍と濃いめに
  • 散布前に草を刈らず、6時間以内に雨が降らない日に撒く
  • PROも適用は樹木の周りや駐車場などで、野菜畑には使えない

価格を抑えながら、庭や駐車場の雑草を根まで枯らしたい方には、グリホエースPROが有力な選択肢です。

参考・出典
・除草剤グリホエースPRO|株式会社ハート
・安全性についてのFAQ|株式会社ハート
・株式会社ハート公式サイト
・グリホエースPRO|農薬登録情報提供システム(農林水産省)
・除草剤の販売・使用について|農林水産省
・住宅地等における農薬使用について|農林水産省
・サンフーロン公式 商品情報|大成農材
・ラウンドアップマックスロード|理研グリーン
・除草剤 グリホエースについて徹底解説|農家web

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