加圧式消火器 生産終了なぜ?理由や蓄圧式との違いを解説

「加圧式消火器は生産終了したの?」と気になって調べる方は、古い消火器を持っている、または蓄圧式との違いが分からず不安になっているケースが多いです。結論から言うと、加圧式消火器は市場の中心から外れ、現在は蓄圧式消火器への移行が進んだと考えるのが自然です。

この記事でわかること
  • 加圧式消火器が生産終了といわれる理由
  • 加圧式と蓄圧式の構造・安全性の違い
  • 古い消火器を持っている場合の確認ポイント
目次

加圧式消火器 生産終了 なぜと検索される理由

加圧式消火器が「生産終了」と検索される大きな理由は、一般的な消火器市場で蓄圧式が主流になったことにあります。ただし、加圧式という方式そのものが一律で法律上すべて禁止された、という単純な話ではありません。

消防庁の資料では、消火器は放射操作時だけ本体容器が加圧される「加圧式」と、常時圧力を蓄えている「蓄圧式」に大別されると説明されています。平成20年度時点では加圧式が製造本数の約8割を占めていましたが、その後、老朽化消火器の破裂事故を受けて安全対策が進められました。

加圧式消火器は「完全に存在しない」のではなく、一般向けでは蓄圧式へ移行したと理解するのが正確です

破裂事故への安全対策が進んだため

加圧式消火器は、レバーを握ると内部の加圧用ガス容器からガスが出て、本体容器内を一気に加圧する構造です。精華町消防本部の注意喚起でも、腐食や変形がある加圧式消火器では、ガスの圧力に容器が耐えられず破裂するおそれがあると説明されています。

特に問題になりやすいのは、屋外や湿気の多い場所で長期間放置された消火器です。見た目が古い、底が錆びている、へこみがあるといった状態では、使用時に破裂する危険性が高まります。

ヒントン
古い消火器は「まだ中身があるから使える」と判断しない方が安全です。

メーカーや販売現場が蓄圧式中心に切り替えたため

消防庁の検討資料では、メーカー全体の取り組みとして、より危害を生じにくい構造の消火器を普及させる方向性が示され、その例として蓄圧式への切り替えが挙げられています。

実際に、日本ドライケミカルの旧型式・生産終了商品一覧を見ると、加圧式の一部製品が2011年、2014年、2018年、2022年などに終了していることが確認できます。つまり「加圧式消火器 生産終了」という噂は、各メーカーの製品終了や市場流通の減少から広がった可能性があります。

加圧式消火器と蓄圧式消火器の違い

加圧式と蓄圧式の違いは、簡単にいえば圧力のかかり方です。消火器は薬剤を放射するために圧力を使いますが、その圧力を「使う瞬間に発生させる」のが加圧式、「あらかじめ本体に蓄えている」のが蓄圧式です。

加圧式は使用時に一気に圧力がかかる

加圧式は、通常時には本体容器に圧力がかかっていません。レバー操作によって内部のガス容器が開き、消火薬剤を押し出す仕組みです。消防庁資料でも、加圧式は「平常時は加圧されていない」方式として説明されています。

この構造はシンプルですが、容器が腐食している場合には、使用時の急激な加圧がリスクになります。特に底部の錆びや本体のへこみは見落とされやすいため注意が必要です。

蓄圧式は圧力ゲージで状態を確認しやすい

蓄圧式は、本体容器内に窒素などの圧力源をあらかじめ封入している方式です。一般的な蓄圧式消火器には圧力ゲージが付いており、針が正常範囲にあるかを見れば、使用できる状態かどうかを確認しやすいのが特徴です。

精華町の説明では、蓄圧式は腐食や変形で穴が開いた場合でも、その穴から圧力が徐々に抜けるため、加圧式のように急激な破裂につながりにくいとされています。

蓄圧式は「状態を目で確認しやすい」「急激な加圧が起きにくい」という点で家庭用にも向いています

古い加圧式消火器を持っている場合の注意点

古い加圧式消火器を持っている場合、まず確認すべきなのは「今でも使えるか」ではなく、安全に保管・処分できる状態かです。消火器は命を守る道具ですが、劣化したものを無理に使うと、かえって事故につながるおそれがあります。

旧規格消火器は交換対象になる場合がある

日本消火器工業会によると、消防法令に基づいて設置が義務付けられている建物では、型式が失効した旧規格消火器を2022年1月1日以降に設置することは認められていません。また、旧型式消火器は製造からすでに10年以上経過しているため、家庭用であっても交換が推奨されています。

家庭に任意で置いている消火器には、事業所のような交換義務がない場合もあります。しかし、設計標準使用期限を過ぎている消火器は、見た目がきれいでも交換を考えた方が安全です。

錆び・へこみ・期限切れがあるものは使わない

古い消火器で特に危険なのは、容器本体が錆びているもの、へこみや傷があるもの、使用期限や設計標準使用期限を過ぎているものです。精華町の注意喚起でも、期限切れ、腐食、変形がある消火器は使用しないよう案内されています。

錆びた消火器は絶対に試し撃ちせず、販売店や専門業者に処分を相談しましょう

ヒントン
「中身を抜いてから捨てよう」と自分で操作するのは危険です。

加圧式から蓄圧式へ買い替えるときの確認ポイント

加圧式消火器が古くなっている場合は、現在主流の蓄圧式消火器への交換を検討するのが現実的です。ただし、消火器なら何でもよいわけではなく、設置場所や用途に合うものを選ぶ必要があります。

家庭用なら住宅用消火器を選ぶ

一般家庭で使うなら、住宅用消火器が候補になります。住宅用消火器は家庭での使用を想定したタイプで、天ぷら油火災、ストーブ火災、電気火災などに対応する製品が多くあります。

選ぶ際は、対応火災の表示、使用期限、サイズ、重さを確認しましょう。高齢者や力の弱い方が使う可能性がある場合は、持ち運びやすさも重要です。

事業所は消防設備業者に確認する

店舗、工場、事務所、共同住宅など、消防法令に基づいて消火器の設置が必要な建物では、自己判断で交換するよりも消防設備業者に確認するのが確実です。設置本数、能力単位、設置場所、点検義務などが関係するためです。

特に旧規格消火器が残っている場合、型式失効により「設置しているつもりでも、法令上は未設置扱い」になる可能性があります。日本消火器工業会も、型式が失効した消火器は法的に消火器と認められないと説明しています。

関連する質問

Q

加圧式の消火器は使用禁止ですか?

A

加圧式消火器は法律上禁止されているわけではありませんが、一般的には蓄圧式消火器への移行が進んでいます。古い加圧式消火器は劣化のリスクがあるため、安全を考慮して使用を避けることが推奨されます。

Q

加圧式消火器のデメリットは?

A

加圧式消火器のデメリットは、使用時に急激な加圧がかかるため、容器が劣化していると破裂の危険がある点です。また、通常時は圧力がかかっていないため、状態を確認しづらいことも問題です。

Q

消火器は加圧式と蓄圧式のどちらが主流ですか?

A

現在、消火器市場では蓄圧式消火器が主流となっています。加圧式は市場から徐々に外れつつあり、安全性の観点からも蓄圧式への移行が進められています。

まとめ

加圧式消火器が生産終了といわれる理由は、主に老朽化による破裂事故への対策と、より安全性を確認しやすい蓄圧式消火器への移行にあります。加圧式そのものが一律で完全になくなったというより、一般的な家庭用・事業所用の市場では蓄圧式が中心になったと理解すると分かりやすいです。

古い加圧式消火器を持っている場合は、錆び、へこみ、使用期限、旧規格表示を確認しましょう。異常があるものは絶対に試し撃ちせず、販売店や消防設備業者、消火器リサイクル窓口に相談するのが安全です。

ヒントン
消火器は「置いてあること」よりも「安全に使える状態であること」が大切です。
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